成王敗寇
読み方
せいおう はいこう意味
物事の評価は、正義や道理そのものよりも、最終的な勝敗によって決まってしまうということ。戦いや権力争いに勝った者は王・正統な支配者とされ、負けた者は賊・悪者として扱われる、という歴史や社会の皮肉を表す。由来
中国の成句「成れば王となり、敗れれば寇となる」に由来する。「成」は成功する、「王」は王者、「敗」は敗れる、「寇」は賊・侵略者の意。王朝交替や反乱の評価が勝敗で変わるという歴史観から生まれた表現で、明確な初出や成立年代は未詳だが、中国古典・史論的な文脈で広まったとされる。備考
やや硬い文章語で、歴史・政治・権力闘争の評論に多い。勝者を無条件に肯定する語ではなく、勝敗で善悪が決まる社会への批判や皮肉として使われやすい。例文
- 歴史の教科書を読むと、成王敗寇という言葉の重みを感じる場面が多い。
- 彼は反逆者と呼ばれたが、もし勝っていれば建国の英雄だっただろう。まさに成王敗寇だ。
- 政権交代のあと、前政権の政策はすべて悪とされたが、それは成王敗寇の見方に近い。
- 戦争の評価を勝者だけが決めるなら、成王敗寇の論理から逃れられない。
- ビジネスの世界でも、成功した戦略だけが称賛されるのを見ると、成王敗寇だと思う。
類義語
- 勝てば官軍負ければ賊軍
- 勝てば官軍
- 優勝劣敗
- 弱肉強食
対義語
- 是是非非
- 是非曲直
- 勧善懲悪
- 信賞必罰