意馬心猿
読み方
いば しんえん意味
心が猿のように騒ぎ、意志が馬のように走り回って、気持ちや考えを一つに定められないこと。雑念や欲望が次々に起こり、心が落ち着かない状態をいう。修行・勉学・思案などの場で、精神統一できないさまのたとえとして使う。由来
中国古典に由来する成語で、もとは「心猿意馬」とされることが多い。心を落ち着きなく動く猿に、意を駆け回る馬にたとえ、雑念や煩悩で定まらない精神状態を表した。中国の唐〜宋代(7〜13世紀ごろ)までに広まったと考えられるが、正確な成立年は不明。日本では語順を入れ替えた「意馬心猿」も四字熟語として定着した。備考
漢文・仏教語的な響きをもつやや硬い表現。日常会話より文章語で使われやすい。同義・異形として「心猿意馬」が挙げられることも多い。例文
- 試験を目前にして意馬心猿となり、教科書を開いても内容が頭に入らなかった。
- 座禅を始めたばかりの頃は、どうしても意馬心猿の状態から抜け出せない。
- 大事な決断を前に意馬心猿では、正しい判断は下せないだろう。
- SNSの通知が気になって、仕事中もしばしば意馬心猿に陥ってしまう。
- 欲と不安に揺れて意馬心猿となる心を、彼は深呼吸で静めようとした。
類義語
- 心猿意馬
- 心神不寧
- 気もそぞろ
対義語
- 平心静気
- 明鏡止水
- 一意専心