意在言外
読み方
いざい げんがい意味
言葉として直接表された内容の外側に、本当に伝えたい意図や深い含みがあること。特に詩文や会話で、すべてを明言せず、読み手・聞き手に真意や余情を感じ取らせる表現をいう。由来
中国由来の成語で、宋代(11世紀ごろ)の詩論に見られる「言葉に尽くさず、言外に深い意味をにじませる」という文学観に基づくとされる。欧陽脩『六一詩話』などの表現と関係づけられることが多いが、四字句としての厳密な成立時期ははっきりしない。日本では漢籍受容を通じて定着した。備考
文学評論や詩歌の鑑賞でよく使われる、やや硬い表現。日常会話でも使えるが文語的な響きがあり、単なる遠回しさよりも、含みや余情の美しさを評価する語。例文
- この短歌は悲しみを直接語らないが、意在言外の味わいがある。
- 彼の祝辞は穏やかに聞こえたものの、意在言外に厳しい批判が含まれていた。
- 名作と呼ばれる随筆には、意在言外の余韻を残すものが多い。
- 師は『説明しすぎるな。意在言外で読者に想像させよ』と助言した。
- その映画の結末は意在言外で、観客ごとに解釈が分かれた。
類義語
- 言外之意
- 弦外之音
- 含蓄
対義語
- 単刀直入
- 率直明快
- 明明白白