恐々謹言
読み方
きょうきょう きんげん意味
手紙や書状の終わりに添える語で、「恐れ多くも、つつしんで申し上げます」という意味です。相手への深い敬意と畏れを表す、非常にかしこまった結語で、主に古文書や古風な文体で用いられます。由来
中国の漢文書簡で用いられた結語に由来し、日本には漢文・候文の書簡文化とともに伝わりました。日本での正確な初出年は不詳ですが、奈良〜平安期に漢文文書で受容され、鎌倉〜室町期の武家文書や公的書状で広く定着したと考えられています。備考
古文書・候文・時代物で見られる結語。現代の一般的な手紙やビジネス文書ではほぼ使わず、通常は「敬具」などを用います。表記は「恐恐謹言」「恐惶謹言」もあります。例文
- 中世の書状では、文末に「恐々謹言」と記して結ぶ例が多く見られる。
- 師に宛てた願い状の最後に、敬意を込めて「恐々謹言」と添えた。
- その古文書は、日付と差出人名の後に「恐々謹言」で締めくくられている。
- 時代小説を読むと、武士の手紙の結語として「恐々謹言」がよく使われている。
- 儀礼的な文体を再現するため、手紙の結びを「恐々謹言」に改めた。
類義語
- 謹言
- 敬白
- 謹白
- 恐惶謹言
- 敬具