形単影隻
読み方
けいたん えいせき意味
身寄りや頼る相手がなく、ひとりきりで孤独であること。自分の姿は一つ、影も一つしかないという意から、家族・伴侶・仲間を失った寂しい境遇を表す。由来
中国・唐代の文人、韓愈の祭文「祭十二郎文」に見える「両世一身、形単影隻」に由来する。叔父として甥を悼む文章で、残された血族が少なく孤独である嘆きを述べたもの。成立は唐の元和14年(819年)ごろとされる。備考
文章語的で硬い表現。日常会話では「独りぼっち」「天涯孤独」の方が自然。喪失感や身寄りのなさを強調する文脈で用いられる。例文
- 両親を早くに亡くした彼は、形単影隻の身で都会に出て働き始めた。
- 老後に妻を失ってから、祖父は形単影隻の寂しさを深く感じているようだった。
- 戦乱で家族と離れ離れになり、彼女は形単影隻の境遇に置かれた。
- 華やかな宴の後、誰もいない部屋に戻ると、急に形単影隻の思いが胸に迫った。
- 成功を収めても、心を許せる友がいなければ形単影隻の人生に思えることがある。
類義語
- 孤影悄然
- 孤立無援
- 孤苦伶仃
- 天涯孤独
- 独りぼっち
対義語
- 形影相伴
- 形影不離
- 比翼連理