巧遅拙速
読み方
こうち せっそく意味
物事は、上手で完成度が高くても時間がかかるより、多少不完全でも素早く仕上げるほうがよい、という意味。特に戦略・仕事・実務などで、速度が成果や被害の大小を左右する場面で使われる。由来
中国古典『孫子』作戦篇の「兵は拙速を聞くも、未だ巧の久しきを見ざるなり」という趣旨に基づく語です。原典の成立は中国戦国時代ごろ(紀元前5〜4世紀頃)とされます。四字熟語としての「巧遅拙速」という定着時期の正確な年は不明ですが、日本では「巧遅は拙速に如かず」の形でも広く用いられてきました。備考
速度重視を説く語だが、いつでも雑でよいという意味ではない。戦時・実務・締め切りのある仕事など、時間的制約が大きい場面で使われやすい。例文
- 新規事業の立ち上げでは、巧遅拙速の発想でまず試作品を市場に出した。
- 災害対応では、完璧な準備を待つより巧遅拙速で動くことが人命を救う。
- 部長は会議で『今回は巧遅拙速だ。八割の完成度で今週中に提出しよう』と言った。
- 彼は巧遅拙速を信条に、まず作ってから改善を重ねる方法を選んだ。
- 企画書は細部にこだわりすぎず、巧遅拙速で締め切り前にまとめることが大切だ。
類義語
- 拙速
- 速戦即決
- 迅速果断
対義語
- 深思熟慮
- 熟慮断行
- 巧遅