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小国寡民

読み方

しょうこく かみん

意味

国土が小さく、人口も少ない国のこと。また、老子の思想では、文明の過度な発達や戦争・権力争いを避け、人々が素朴で自足した生活を送る理想的な共同体を指す。小規模で平穏な社会をよしとする考えを表す語。

由来

中国の古典『老子』第八十章に見える「小国寡民」に由来する。『老子』の成立時期は諸説あるが、一般に中国の春秋戦国時代末期から戦国時代、紀元前4〜3世紀ごろに現在の形に近づいたとされる。章中では、隣国が見えて鶏や犬の声が聞こえても、人々が往来せず、質素に暮らす理想社会として説かれている。

備考

老子・道家思想を語る文脈で用いられることが多い。現代では「小国=弱い国」という単純な意味ではなく、反文明・自足・平和志向の理想として扱われる。

例文

  • 彼の政治思想は、巨大な中央集権国家よりも小国寡民の共同体を理想としている。
  • 老子の小国寡民は、単なる貧しい国ではなく、過剰な欲望を抑えた平穏な社会を意味する。
  • 人口減少を嘆くだけでなく、小国寡民に学ぶ持続可能な地域づくりを考えるべきだ。
  • その島国は経済規模こそ小さいが、小国寡民のよさを生かして独自の文化を守ってきた。
  • 近代国家の発展を重視する立場からは、小国寡民の理想は非現実的だと批判されることもある。

類義語

  • 小邦寡民
  • 無為自然
  • 安居楽業

対義語

  • 富国強兵
  • 大国主義
  • 領土拡張
  • 殖産興業

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