尊王攘夷
読み方
そんのう じょうい意味
天皇を尊び、外国勢力を排斥しようとする思想・政治運動。幕末期には、欧米列強の開国要求に反発し、天皇中心の政治を掲げて幕府を批判するスローガンとして広まった。由来
「尊王」は王、すなわち日本では天皇を尊ぶこと、「攘夷」は夷狄を打ち払うことを意味する漢語。語義は中国古典の華夷思想や『春秋』の「尊王攘夷」思想に由来する。日本では江戸後期の水戸学などで強調され、1850年代以降の幕末に政治運動の標語として広く用いられた。備考
歴史用語として用いられることが多く、現代の日常会話ではほぼ使わない。政治的スローガンであり、単なる外国嫌いとは区別して文脈を読む必要がある。例文
- 幕末の志士たちは、尊王攘夷を掲げて幕府の外交政策を批判した。
- 尊王攘夷の思想は、開国を迫る欧米列強への危機感と結びついて広まった。
- 彼は歴史の授業で、尊王攘夷が倒幕運動に与えた影響を調べた。
- 尊王攘夷を唱えた藩の中にも、後には現実的な開国路線へ転じる者がいた。
- この史料を読むと、当時の若者が尊王攘夷に強く心を動かされていたことがわかる。
類義語
- 尊皇攘夷
- 勤王攘夷
- 攘夷尊王
対義語
- 開国和親
- 佐幕開国
- 公武合体