寸善尺魔
読み方
すんぜん しゃくま意味
少しでも善い行いをしようとすると、それを妨げる悪や誘惑、障害が思いのほか大きく現れるということ。転じて、立派なことや正しいことを始める際には、反対や邪魔が多く起こりやすいというたとえ。由来
仏教語。『一寸ほどの善を起こすと、一尺ほどの魔がそれを妨げる』という発想から成った語で、中国仏教・禅林系の表現に由来するとされる。明確な初出は未詳だが、日本では中世(鎌倉〜室町期、13〜15世紀ごろ)以降、仏教的な説話や講話の中で用いられてきた。備考
仏教由来のやや古風・文語的な表現。日常会話ではあまり使わず、講話・随筆・評論などで見られる。善行や正しい行いに伴う妨害を語るときに用いる。例文
- 地域のために清掃活動を始めた途端、苦情や妨害が出てきて、まさに寸善尺魔だと思った。
- 師は、修行の道では寸善尺魔がつきものだから、少々の障害で心を乱してはならないと説いた。
- 社内改革を進めようとすると反対意見が噴き出すのは、寸善尺魔の一例かもしれない。
- 募金活動を立ち上げたが、善意を疑う声まで広がり、寸善尺魔という言葉が頭をよぎった。
- 先生は『良いことをしようとすると邪魔が入る。寸善尺魔に負けず続けなさい』と励ましてくれた。
類義語
- 好事魔多し
- 道高一尺魔高一丈