寒灰枯木
読み方
かんかい こぼく意味
冷えきった灰と枯れた木の意から、煩悩や情熱がすっかり消え、心が動かなくなった状態をいう。禅語では俗念を離れた静かな境地を指すこともあるが、一般には、生気がなく無感動・無気力であるさまをたとえる。由来
中国古典・禅林の漢語に由来する語で、『荘子』に見える「槁木死灰」の発想に連なる表現とされる。正確な初出年は未詳だが、中国では宋代以前から禅語的な文脈で用いられ、日本へは鎌倉~室町期ごろ、禅宗文化と漢籍受容を通じて定着したと考えられる。備考
漢文調の古風な語。禅語では超然とした静けさを表すこともあるが、現代では多く、生気や感動を失った否定的な意味合いで受け取られやすい。例文
- 長い失意ののち、彼は寒灰枯木のように何事にも心を動かさなくなった。
- 禅の文脈では、寒灰枯木は煩悩を離れた静寂の境地として語られることがある。
- 相次ぐ挫折に疲れ、彼女の表情には寒灰枯木の気配が漂っていた。
- 老詩人の晩年の作品には、寒灰枯木にも似た澄んだ寂しさがある。
- 周囲が励ましても、彼は寒灰枯木の身で、再起への意欲を見せなかった。
類義語
- 槁木死灰
- 無念無想
- 心如死灰
対義語
- 意気軒昂
- 生気溌剌
- 活気横溢