天神地祇
読み方
てんじん ちぎ意味
天の神と地の神、すなわち天地のすべての神々を指す語。広くは、自然・国家・人間社会を見守るあらゆる神格の総称として用いられ、誓いや祈願、祭祀の対象を荘重に表す場合に使われる。由来
「天神」は天上の神、「地祇」は地上・土地の神を意味する漢語。「祇」は地の神を表す字で、中国古典の祭祀語に由来する。成立年は不詳だが、古代中国の礼制思想に見え、日本では奈良時代以降、律令制の神祇祭祀や祝詞的表現の中で用いられた。備考
日常会話ではまれで、古典・祝詞・歴史叙述・荘重な誓いの文脈で用いられる。菅原道真を指す「天神」とは意味が異なる。例文
- 古い祝詞には、天神地祇に五穀豊穣を祈る言葉が記されている。
- 武将は出陣に際し、天神地祇に勝利と一族の安泰を誓った。
- この神社の祭礼は、天神地祇を敬い、地域の平穏を願う行事として続いている。
- 彼は自分の潔白を示すため、天神地祇にかけて嘘はないと言い切った。
- 古代の国家儀礼では、天神地祇を祭ることが政治の安定とも結び付けられていた。
類義語
- 天地神明
- 八百万の神
- 神祇
- 天つ神国つ神