天壌之別
読み方
てんじょう の べつ意味
天と地ほどもかけ離れていること。二つの物事の差が非常に大きく、同じ基準では比べにくいほど隔たりがある、という意味。能力・品質・待遇・結果・考え方などの比較に用いる。由来
中国の古典語で「天壌」は「天と地」を表し、「之」は日本語の「の」に当たる漢文の助字。天と地の隔たりを比喩にして、差の大きさを表す表現として成立した。正確な初出年は不明だが、「天壌」は古代中国の文献に見え、日本でも『日本書紀』(720年)などで用例がある。四字句としては漢文訓読・漢語表現を通じて近世から近代以降に広く使われた。備考
現代では「天壌の別」と書くことが多く、「天壌之別」はやや漢文調・硬め。良し悪しを強く対比するため、誇張表現として使われることもある。例文
- 同じ価格帯の製品でも、使ってみると性能には天壌之別があった。
- 新人のころの彼と今の彼では、プレゼンの説得力が天壌之別だ。
- 都会の交通の便利さとこの山村の不便さには、まさに天壌之別がある。
- 資料をきちんと読んでいる人と読んでいない人では、議論の深さが天壌之別になる。
- 見た目は似ているが、手作りの品と大量生産品では味わいに天壌之別を感じる。
類義語
- 雲泥之差
- 雲泥の差
- 天地之差
- 霄壌之別
- 月とすっぽん
- 提灯に釣鐘
対義語
- 大同小異
- 五十歩百歩
- 似たり寄ったり
- 同工異曲