大死一番
読み方
たいし いちばん意味
失敗や危険を恐れず、一度死んだつもりで思い切って事に当たること。禅語では、自己への執着を徹底的に捨て去り、そこから新しく生き直すことを指す。転じて、並々ならぬ覚悟で局面を打開しようとする態度をいう。由来
中国禅宗に由来する禅語で、宋代(10〜13世紀ごろ)の禅林で見られる「大死一番、絶後再蘇」などの句に基づくとされる。日本へは中世以降、禅宗の受容とともに伝わった。「大死」は徹底して自己への執着を断つこと、「一番」はひとたび・思い切っての意。正確な初出年は不詳。備考
禅語由来で、文字どおり「死ぬ」意味ではない。いったん自己や執着を捨て、全力で物事に臨む意。日常会話より、文章・演説・座右の銘的な文脈で使われやすい。例文
- 会社再建のため、社長は大死一番の覚悟で不採算部門の整理に踏み切った。
- 崖っぷちに立たされた彼は、大死一番して研究計画を根本から練り直した。
- 禅師は弟子に、大死一番して己の執着を捨てよと説いた。
- 連敗中のチームは、大死一番の気迫で最終戦に臨んだ。
- この新規事業を成功させるには、大死一番の決断と実行力が必要だ。
類義語
- 背水之陣
- 乾坤一擲
- 捨身成仁
- 不惜身命
- 起死回生
対義語
- 優柔不断
- 事なかれ主義
- 保身
- 中途半端