大慈大悲
読み方
だいじ だいひ意味
仏や菩薩が、あらゆる生きものに向ける限りなく大きな慈しみとあわれみのこと。転じて、相手の苦しみを思いやり、救おうとする非常に深い情けや親切さもいう。仏教では「慈」は楽を与えること、「悲」は苦を取り除くことを指す。由来
仏教語。古代インド仏教における「慈(人に安楽を与える)」と「悲(人の苦を除く)」の思想に由来し、中国で漢訳仏典の表現として定着した。日本には仏教伝来の飛鳥時代(6世紀ごろ)までに伝わったと考えられる。特定の初出年は不明。備考
主に仏教・宗教的な文脈で使う語。本来は仏・菩薩の徳を表すが、日常では「非常に情け深い」の意でも用いられる。やや格式張った表現。例文
- 観音菩薩は大慈大悲の心で衆生を救うとされる。
- 師の大慈大悲に触れ、彼は自分の過ちを深く反省した。
- その住職は困っている人を分け隔てなく助ける、大慈大悲の人として知られている。
- 法話では、大慈大悲とは他者の苦しみを自分のこととして受け止める心だと説かれた。
- 厳しい叱責の裏にも、弟子を思う大慈大悲があった。
類義語
- 慈悲心
- 仁愛
- 博愛
- 温情
対義語
- 冷酷無情
- 無慈悲
- 残忍非道