大悟徹底
読み方
たいご てってい意味
仏教、特に禅で、迷いや煩悩を離れ、真理を完全に悟りきること。単に何かを理解する程度ではなく、心の奥底まで徹底して悟り、物事の本質を明らかに会得した状態をいう。転じて、ある事柄の本質を深く、余すところなく理解する意味にも用いられる。由来
「大悟」は大きく悟ること、「徹底」は底まで貫き通すこと。中国仏教・禅宗の語彙に由来する成語で、完全な悟りを表す。成句としての厳密な初出年は不詳だが、関連表現は唐〜宋代(7〜13世紀)の禅籍に多く見られ、日本では鎌倉時代以降、禅宗の受容とともに用いられるようになったと考えられる。備考
宗教的・仏教的な色合いが強く、日常会話ではやや硬い表現。比喩的に「深く悟る」の意味で使えるが、軽い理解には用いにくい。例文
- 長年の坐禅と修行の末に、老師はついに大悟徹底の境地に至ったという。
- 彼の言葉には、大悟徹底した者だけが持つ静けさと力強さがあった。
- この教えは、知識として覚えるだけでは足りず、大悟徹底するまで自分の内面で問い続けねばならない。
- 失敗と苦悩を重ねた末、彼女は人生の無常を大悟徹底したかのように穏やかになった。
- 禅の公案は、理屈で解くものではなく、大悟徹底へ導くための修行として与えられる。
類義語
- 大悟
- 開悟
- 悟道
- 豁然大悟
- 廓然大悟
- 大徹大悟
対義語
- 無明
- 迷妄
- 煩悩具足
- 無知蒙昧