多謀善断
読み方
たぼう ぜんだん意味
多くのはかりごとや知略を持ち、状況をよく見て的確に決断すること。単に考えが多いだけでなく、実行に移す判断力にも優れているさまをいう。指導者・参謀・経営者などの能力を評価する文脈で使われやすい。由来
「多謀」は多くの計略・知恵を持つこと、「善断」は物事をよく判断し決断することを表す漢語の組み合わせ。中国古典に見える表現をもとにした成語とされるが、特定の初出文献や成立年は不詳。日本では近世以降の漢文・漢語教養の中で用いられ、現代の四字熟語辞典にも収録されている。備考
褒め言葉として使うのが普通。「多忙」と同音なので表記に注意。日常会話より、人物評・歴史解説・ビジネス文脈などでやや硬く用いられる。例文
- 彼は多謀善断の指揮官として、混乱した現場を短時間で立て直した。
- 新社長は多謀善断で、慎重に情報を集めながらも決断は非常に速い。
- 戦国武将の中には、多謀善断によって劣勢を覆した人物が少なくない。
- この難局を乗り切るには、単なる勇気ではなく多謀善断のリーダーが必要だ。
- 彼女の多謀善断ぶりは、複数の案を比較し、最善策を即座に選べる点に表れている。
類義語
- 機略縦横
- 知謀百出
- 深謀遠慮
- 剛毅果断
- 英明果断
対義語
- 優柔不断
- 遅疑逡巡
- 無策無謀
- 軽挙妄動