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多愁多恨

読み方

たしゅう たこん

意味

ちょっとしたことにも深く心を動かされ、あれこれ思い悩んだり、悲しみや恨みの気持ちを抱きやすかったりすること。感受性が強く、物事を憂えがちで、心に陰りや不満をためやすい様子をいう。

由来

中国の古典漢語に由来する表現とされますが、明確な初出や成立年は不詳です。『多愁』も『多恨』も、愁い・悲しみ・恨めしさが多いことを表し、それらを重ねて意味を強めた四字熟語です。日本でも漢籍受容を通じて古くから使われ、主要国語辞典に見られる標準的な語です。

備考

文章語・文学的な響きが強く、日常会話ではやや硬い表現です。『多愁善感』に近いですが、『恨』を含むため、悲しみだけでなく不満や恨めしさの含みもあります。

例文

  • 彼は若いころから多愁多恨の気質で、秋になると特に物思いに沈んだ。
  • 失恋以来、彼女は以前にも増して多愁多恨な文章を書くようになった。
  • 雨の港町の風景は、どこか多愁多恨の情緒を漂わせていた。
  • 多愁多恨にふけっていては前へ進めないと、友人は私を励ましてくれた。
  • その詩集には、作者の多愁多恨な心の揺れが率直に表れている。

類義語

  • 多愁善感
  • 感傷多情
  • 憂愁多感

対義語

  • 豪放磊落
  • 明朗快活
  • 楽天的

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