多情仏心
読み方
たじょう ぶっしん意味
感情が豊かで物事に感じやすく、他人の悲しみや苦しみに深く同情し、仏のような慈悲深い心をもつこと。また、そのような人柄。情にもろく、困っている人を放っておけない優しい性質を表す。由来
「多情」は感情が豊かで情にもろいこと、「仏心」は仏のような慈悲・慈愛の心を意味する仏教由来の語。この二語を合わせた漢語表現で、特定の中国古典など明確な出典は未詳。成立時期も不明だが、日本の近世から近代にかけて用例が広まったとみられる。備考
褒め言葉として使われることが多いが、「情にもろすぎる」「同情しすぎる」という弱点を含めて述べる場合もある。やや文章語的な表現。例文
- 彼は多情仏心の人で、見知らぬ人の困り事にもすぐ手を差し伸べる。
- 多情仏心な祖母は、捨て猫を見ると放っておけず、何匹も世話をしていた。
- 厳しい上司に見えるが、部下の事情をよく考えてくれる多情仏心の一面がある。
- 彼女の多情仏心につけ込んで、何度も無理な頼みごとをする人もいた。
- 多情仏心は美徳だが、自分を犠牲にしすぎないことも大切だ。
類義語
- 多情多感
- 慈悲心
- 情け深い
- 惻隠之心
- 温柔敦厚
対義語
- 冷酷無情
- 薄情冷淡
- 無情冷酷
- 残忍冷酷