嚢中之錐
読み方
のうちゅう の きり意味
才能のある人は、袋の中に入れた錐の先が自然に突き出るように、隠れていても必ず人目につき、頭角を現すということ。優れた能力はおのずと外に表れる、というたとえ。由来
中国前漢の司馬遷『史記』平原君虞卿列伝に見える故事に由来する。戦国時代、毛遂が「自分を袋の中の錐にたとえ、才能があれば先端がすぐ外に出る」と述べた逸話から。成立は紀元前1世紀ごろ。備考
「嚢中の錐」と仮名交じりで書くことも多い。人の才能を高く評価する文脈で用い、やや硬い文章語・故事成語的表現。例文
- 入社したばかりの彼女だが、企画力の高さはまさに嚢中之錐で、すぐに上司の目に留まった。
- 地味な部署に配属されても、彼の技術は嚢中之錐のごとく社内で評判になった。
- 新人賞を取ったその作家は、学生時代から嚢中之錐と評されていた。
- どれほど控えめにしていても、本当に優秀な人は嚢中之錐で、自然と周囲に知られる。
- 無名の選手だったが、練習試合での動きは嚢中之錐で、監督がすぐに起用を決めた。
類義語
- 嚢裏盛錐
- 錐嚢を脱す
- 頭角を現す
- 才気煥発
対義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 大智如愚
- 埋没無名