哀哀父母
読み方
あいあい ふぼ意味
苦労して自分を産み育ててくれた父母を思い、その恩の深さに胸を痛め、しみじみと感謝し嘆くこと。特に、親の労苦に報いきれない悲しみや、孝行を尽くせない悔いを表す。由来
中国最古の詩集『詩経』小雅「蓼莪」にある「哀哀父母、生我劬労」に由来する。「哀哀」は深く悲しむさま、「劬労」は苦労の意。詩の成立年代は不詳だが、西周末から春秋時代の詩をもとにし、前6〜前5世紀ごろに編纂されたとされる。備考
古典的・文語的な表現で、日常会話ではまれ。親を失った悲しみや、親の恩に報いられない悔いを述べる文章・弔辞などで用いられる。例文
- 葬儀で父の遺影を前にしたとき、彼の胸には哀哀父母の思いが込み上げた。
- 母が残した古い日記を読み、私は哀哀父母という言葉の重みを初めて知った。
- 親元を離れて十年、苦労ばかりかけたことを思うと、哀哀父母の念に堪えない。
- 先生は『詩経』の一節を引き、哀哀父母は単なる悲しみではなく、親の恩を思う心だと説明した。
- 成功を報告する前に両親を亡くした彼は、受賞の席で哀哀父母の情を静かに語った。
類義語
- 父母之恩
- 劬労之恩
- 反哺之孝
- 慈烏反哺
- 孝子愛日
対義語
- 親不孝
- 不孝
- 忘恩負義
- 不孝不悌