原点回帰
読み方
げんてん かいき意味
物事が行き詰まったり、方向を見失ったりしたときに、出発点・初心・基本理念・本来の目的に立ち戻って考え直すこと。単に昔に戻るというより、いちばん大切な本質を再確認して、そこから立て直すという意味で使われる。由来
「原点」はもともと数学で座標の基準点を表す語で、明治期の翻訳語として定着したとされる。その比喩として「出発点・基本」という意味が広がり、「回帰」と結び付いて「原点回帰」という表現になった。中国古典由来の成語ではなく、近現代日本で成立した表現で、正確な初出年は不詳だが、昭和後期(1970年代以降)に評論・ビジネス分野で広く使われるようになった。備考
中国古典の故事に基づくというより、現代日本で広まった実用的な表現。ビジネス・教育・スポーツで頻出し、単なる懐古ではなく「基本理念の再確認」の意で使うと自然。例文
- 新規事業が迷走したため、経営陣は「顧客第一」という創業理念への原点回帰を掲げた。
- スランプに陥った選手は、基本フォームを見直す原点回帰で調子を取り戻した。
- 教育改革を進めるうえでも、学ぶ喜びを育てるという原点回帰が必要だ。
- 便利な機能を増やしすぎた結果、使いやすさを重視する原点回帰の設計に戻った。
- 忙しい毎日のなかで、なぜこの仕事を選んだのかという原点回帰を時々自分に促している。
類義語
- 初心回帰
- 基本回帰
- 初心に返る
- 立ち返る
対義語
- 本末転倒
- 枝葉末節
- 迷走