南船北馬
読み方
なんせん ほくば意味
南へ行くには船、北へ行くには馬を用いるという意味から、各地をあちこち旅して回ることを表す四字熟語。転じて、仕事や用事で絶えず各地を行き来し、落ち着かず忙しい状態をいうこともある。由来
中国由来の漢語成句。水路の多い南方では船、陸路の発達した北方では馬が主な移動手段であったことに基づく表現で、各地を旅して回る意になった。中国古典に由来するとされるが、明確な初出や成立年は未詳。日本では漢籍の受容を通じて、遅くとも江戸時代までには定着したと考えられる。備考
中国の地理事情に由来する成句。現代では、実際の旅だけでなく、出張や営業などで各地を忙しく飛び回る比喩としても使う。やや文章語的。例文
- 彼は若い頃、商人として南船北馬の生活を送り、全国を渡り歩いた。
- 新任の営業部長は就任早々、南船北馬で各支店を視察している。
- 父は長年出張続きで、まさに南船北馬の日々だった。
- 交通網が整う前の時代、人々は南船北馬で物資や情報を運んでいた。
- 作家は取材のために南船北馬を重ね、ようやく大作を書き上げた。
類義語
- 東奔西走
- 四方奔走
- 諸国漫遊
対義語
- 安居楽業
- 定住
- 腰を落ち着ける