勧善懲悪
読み方
かんぜん ちょうあく意味
善い行いをする者を励まし、悪い行いをする者をこらしめること。また、物語や社会のあり方として、善人が報われ、悪人が罰せられるという、道徳的でわかりやすい構図をいう。由来
中国の儒教的な道徳観に基づく漢語。特定の初出ははっきりしないが、善を勧め悪を懲らすという発想は中国古典に古くから見られる。日本では少なくとも江戸時代(17〜19世紀)には、講談・浄瑠璃・読み物などの筋立てや価値観を表す語として広く用いられた。備考
時代劇・講談・児童向け作品などでよく使われる。現代では、わかりやすい反面、善悪を単純化しすぎるという含みで使われることもある。例文
- この時代劇は勧善懲悪の展開が明快で、子どもにも人気がある。
- 彼の小説は単なる勧善懲悪ではなく、悪人の事情まで丁寧に描いている。
- 昔話には勧善懲悪の教訓が込められていることが多い。
- 勧善懲悪の発想だけでは、現代社会の複雑な問題は説明しきれない。
- 上司は、組織では勧善懲悪が明確でなければ士気が下がると語った。
類義語
- 賞善罰悪
- 懲悪勧善
- 褒善貶悪
対義語
- 賞罰不明
- 是非不分