先憂後楽
読み方
せんゆう こうらく意味
人の上に立つ者や公に仕える者は、人々より先に将来のことを心配し、苦労を引き受け、人々が安心してから自分は楽しむべきだ、という考え方。私的な利益や快楽より、公共の利益を優先する姿勢を表す。由来
中国・北宋の政治家、范仲淹が慶暦6年(1046年)ごろに書いた名文『岳陽楼記』の一句「先天下之憂而憂、後天下之楽而楽」に由来する。日本ではこの句が漢籍受容の中で四字に縮約され、為政者・公人の心得を示す語として定着した。備考
中国古典由来のやや硬い表現。政治・行政・組織運営などで、指導者や公人のあるべき姿勢を述べる際によく使われる。日常会話ではやや改まった印象。例文
- 公務員には、私益より住民の安心を優先する先憂後楽の精神が求められる。
- 彼は社長として、自分の報酬を上げる前に社員の待遇改善を進め、先憂後楽を実践した。
- 地域のリーダーが先憂後楽の姿勢を示したことで、住民の信頼は大きく高まった。
- 災害対策においては、まさに先憂後楽の考えで危険を先回りして防ぐことが重要だ。
- 先生は『指導者ほど先憂後楽であれ』と述べ、責任ある立場の心得を説いた。
類義語
- 滅私奉公
- 克己奉公
- 憂国奉公
対義語
- 私利私欲
- 利己主義
- 享楽主義