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元亨利貞

読み方

げん こう り てい

意味

『易経』でいう天の四つの徳を表す語。元は万物の始まり、亨は物事が順調に通ること、利は万物に利益を与えること、貞は正しく固く保つことをいう。転じて、物事が大きく始まり、滞りなく進み、益を生み、正しさを失わない理想的なあり方を指す。

由来

中国古典『易経(周易)』の乾卦の卦辞「元亨利貞」に由来する。成立時期には諸説あるが、少なくとも古代中国の戦国時代ごろ(紀元前4〜3世紀ごろ)には本文が整っていたと考えられている。四字は天の根本的な徳を示す語として後世に重んじられ、日本にも漢籍受容を通じて伝わった。

備考

中国古典由来の強い文語表現で、日常会話ではほとんど使わない。主に『易経』の説明、漢文訓読、書道作品、座右の銘などで見られる。

例文

  • 『易経』の「元亨利貞」は、乾卦の徳を端的に示す一句として知られている。
  • 書道展では、「元亨利貞」と力強く揮毫した作品が来場者の目を引いた。
  • 先生は新年の講話で、物事は「元亨利貞」の道にかなってこそ長続きすると語った。
  • 彼は注釈書を読み比べながら、「元亨利貞」の四字それぞれの意味を丁寧に考えた。
  • 祖父は座右の銘として「元亨利貞」を床の間に掲げ、日々の戒めとしている。

類義語

  • 乾の四徳
  • 天の四徳

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