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人跡未踏

読み方

じんせき みとう

意味

まだ誰も足を踏み入れたことがなく、人の来た形跡もないこと。また、比喩的に、まだ誰も手をつけていない新しい分野や領域を切り開くことにもいう。未知・未開で、到達や挑戦の難しさを強く感じさせる表現。

由来

特定の中国古典を直接の典拠とする成句とは言い切れず、「人跡(人の足あと・人が来た形跡)」と「未踏(まだ踏み入れていないこと)」を組み合わせた漢語的表現です。成立時期は明確ではありませんが、近代日本の探検・登山・地理に関する文章で、明治〜大正期ごろまでに広く定着したと考えられます。

備考

本来は土地・山岳・地域など物理的な場所に使うことが多いが、比喩的に研究や表現の新領域にも用いる。文章語でやや硬い。「前人未到」と近いが、こちらは場所性がやや強い。

例文

  • 探検隊は人跡未踏の密林へ足を踏み入れた。
  • その山頂は長いあいだ人跡未踏の地として知られていた。
  • 彼女は人跡未踏ともいえる研究分野の開拓に挑んでいる。
  • 冬のこの渓谷は雪に閉ざされ、人跡未踏の世界のような静けさに包まれる。
  • その作家は、人跡未踏の表現領域を切り開いたと高く評価された。

類義語

  • 前人未到
  • 未踏の地
  • 未開の地
  • 秘境

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