二河白道
読み方
にが びゃくどう意味
浄土教で、火の河と水の河にはさまれた細い白い道を指し、貪りや怒りなどの煩悩に満ちた迷いの世界の中で、阿弥陀仏の救いを信じて浄土へ向かう唯一の道をたとえた語。転じて、危うい状況でも踏み外せない正しい道の比喩にも用いられる。由来
中国・唐代の浄土教僧、善導(613~681)が『観無量寿経疏(観経疏)』の中で説いた「二河白道の譬え」に由来する。成立は7世紀後半(およそ650~680年ごろ)。水の河と火の河の間に通る細い白道を、阿弥陀仏の救いを信じて浄土へ向かう清浄な信心の道に見立てた。日本では法然・親鸞らの浄土教思想を通じて広く知られるようになった。備考
主に浄土教・仏教美術・法話で使われる専門的な語。日常会話で単独使用することは少なく、「二河白道のたとえ」と説明的に言うことが多い。例文
- 善導は二河白道の譬えによって、浄土へ向かう信心の道をわかりやすく説いた。
- 大学の仏教学の授業で、二河白道が貪愛と瞋恚を越える象徴として紹介された。
- 住職の法話を聞き、迷いの中でも二河白道を歩むように生きたいと思った。
- その絵解きは、二河白道の場面を用いて阿弥陀仏の救済をやさしく伝えていた。
- 彼は苦悩のただ中で進むべき道を、二河白道になぞらえて文章にした。
類義語
- 二河白道のたとえ
- 二河譬
- 水火二河の白道