事上磨錬
読み方
じじょう まれん意味
実際の物事や日常の行動に取り組む中で、心身や人格、学問・技量を鍛え磨くこと。理屈や観念だけでなく、現実の問題に向き合う実践を通じて自己を修養するという意味。由来
中国・明代の思想家、王陽明(1472〜1529)の陽明学に由来する語。王陽明が、静座や読書だけでなく、具体的な事柄に即して心を磨き鍛えるべきだと説いた「事上磨錬」の考えに基づく。成立時期は16世紀前半ごろ。備考
陽明学の文脈で用いられることが多い硬い表現。「磨練」と書く異表記もある。日常会話より、教育・修養・ビジネス論などで使われやすい。例文
- 営業の現場で顧客と向き合うことこそ、彼にとっての事上磨錬だった。
- 本を読むだけでは足りない、実務の中で事上磨錬して初めて力がつく。
- 失敗や叱責を避けずに受け止める姿勢が、事上磨錬につながる。
- 彼女は地域活動に参加し、さまざまな人と関わる中で事上磨錬を重ねた。
- 研究者であっても、社会の課題に触れる事上磨錬を忘れてはならない。
類義語
- 実践躬行
- 知行合一
- 切磋琢磨
- 修己治人
対義語
- 机上空論
- 空理空論
- 紙上談兵