下学上達
読み方
かがく じょうたつ意味
身近で基礎的なことを着実に学び、その積み重ねによって高い知識・人格・真理の理解に到達すること。初歩を軽んじず、下から上へ順序よく進む学びの姿勢を表す。由来
中国の古典『論語』憲問篇にある孔子の言葉「下学而上達」に由来する。『論語』の成立は戦国時代ごろとされ、紀元前5〜4世紀頃の語と考えられる。日常の具体的な事柄を学ぶことから出発し、やがて高い道理や真理に至るという思想を、日本では「而」を省いて四字熟語化した。備考
原典は『下学而上達』。教育・修養・芸道などで使われることが多く、日常会話ではやや硬い表現。基礎重視の姿勢を示す語として座右の銘にもされる。例文
- 学問の王道は下学上達であり、まず基本概念を正しく理解することが重要だ。
- 祖父は職人修業について『下学上達だ。掃除や道具の手入れから始めよ』と語った。
- 茶道の稽古では、下学上達の精神のもと、所作の反復から深い美意識を学ぶ。
- 彼は下学上達を信条に、現場で基礎を身につけてから研究職へ進んだ。
- 新人教育は下学上達を意識し、簡単な業務から段階的に任せている。
類義語
- 循序漸進
- 積土成山
- 基礎から学ぶ
対義語
- 好高騖遠
- 眼高手低