三跪九叩
読み方
さんき きゅうこう意味
中国の礼法で、三度ひざまずき、そのたびに三回頭を地につけ、合計九回拝礼する最上級の敬礼。特に皇帝・君主などへの恭順や崇敬を示す作法を指す。転じて、非常に丁重に敬意を表すこと、また過度にへりくだって服従する態度のたとえにも用いられる。由来
中国の宮廷儀礼に由来する語。「跪」はひざまずくこと、「叩」は頭を地につけて礼をする「叩頭」を指す。正確な初出年代は不詳だが、明・清代の礼制で重視され、清代(1644〜1912年)には皇帝への拝謁や朝貢使節の礼法として「三跪九叩頭」が制度化・慣用化した。日本では中国史・外交史の文脈で用いられることが多い。備考
中国史・宮廷儀礼を説明する語としての用法が中心。現代日本の日常会話ではかなり硬く、比喩的に使う場合は「極端なへりくだり」のニュアンスを帯びやすい。例文
- 清朝の皇帝に謁見する使節には、三跪九叩の礼が求められた。
- その古い記録には、朝貢国の使者が宮殿で三跪九叩を行ったと記されている。
- 彼は恩師に対して三跪九叩せんばかりの深い敬意を抱いている。
- 現代の職場で上司に三跪九叩のような服従を求めるのは時代錯誤だ。
- 歴史小説の一場面で、臣下たちは玉座の前に進み、三跪九叩の礼を尽くした。
類義語
- 三拝九拝
- 叩頭礼
- 跪拝
- 低頭平身
- 平身低頭
対義語
- 傲岸不遜
- 傍若無人
- 尊大不遜
- 無礼千万