三草二木
読み方
さんそう にもく意味
仏教で、草木の種類や大きさがそれぞれ異なるように、人々の素質・能力・理解の程度にもさまざまな差があること。また、その違いに応じて同じ教えや恵みの受け取り方が異なることのたとえ。由来
出典は『法華経』薬草喩品の「三草二木」の譬喩。後秦の鳩摩羅什が漢訳した『妙法蓮華経』(406年ごろ)に見える。大・中・小の三種の草と、大・小二種の木が同じ雨を受けながら各々に成長する姿を、衆生の機根の違いに応じて仏の教えが利益をもたらすことにたとえた語。備考
仏教語として用いられることが多く、日常会話ではやや硬い表現。単なる「多様性」より、教えを受ける側の能力差・機根差を含む点が特徴。例文
- 教師は三草二木を心得て、同じ課題でも生徒ごとに助言の仕方を変えた。
- 仏の教えは一つでも、受け取る側は三草二木で、理解の深さは人によって異なる。
- 新人研修では三草二木を無視せず、経験者と未経験者に別々の教材を用意した。
- 子どもの成長は三草二木のようなものだから、他人と比べすぎないほうがよい。
- 講師は三草二木の譬えを引き、学ぶ者の機根に応じた指導の大切さを説いた。
類義語
- 機根不同
- 根機不同
- 千差万別
- 多種多様
- 十人十色
対義語
- 一味平等
- 平等一如
- 一視同仁