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三従四徳

読み方

さんじゅう しとく

意味

女性が守るべきとされた儒教的な道徳規範。未婚時は父に、結婚後は夫に、夫の死後は子に従う「三従」と、婦徳・婦言・婦容・婦功の「四徳」を合わせた語。現代では、女性を従属的に位置づける古い価値観として批判的に用いられることが多い。

由来

古代中国の儒教的礼制に由来する。三従は『儀礼』喪服・子夏伝などに見える「未嫁従父、既嫁従夫、夫死従子」の考え、四徳は『周礼』天官・内宰の「婦徳・婦言・婦容・婦功」に基づく。これらの文献は戦国時代から前漢頃(紀元前4〜1世紀頃)に成立・編纂されたとされるが、成句としての成立時期は未詳。

備考

歴史・思想史の文脈で使われることが多い語。現代では差別的・家父長的価値観として批判的に扱われやすく、肯定的使用には注意が必要。

例文

  • 江戸時代の女子教育では、三従四徳が理想の女性像として説かれることがあった。
  • 彼女は三従四徳を当然視するような発言に強い違和感を覚えた。
  • この小説は、三従四徳に縛られた女性が自立していく姿を描いている。
  • 近代以前の家制度を考えるうえで、三従四徳という価値観は重要な手がかりになる。
  • 現代社会で三従四徳を美徳として押しつけるのは、時代錯誤だと批判された。

類義語

  • 夫唱婦随
  • 良妻賢母
  • 貞淑温良
  • 三綱五常

対義語

  • 男女平等
  • 自主自立
  • 女性解放
  • 女権拡張

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