三十六計
読み方
さんじゅうろっけい意味
中国の兵法にいう三十六種の計略のこと。日本では特に「三十六計逃げるに如かず」の形で、あれこれ策を弄するより、形勢が悪いときは逃げる・退くのが最上の策だ、という意味で用いられる。由来
中国の故事に由来する。南北朝時代の史書『南斉書』王敬則伝(6世紀初め成立)に「檀公三十六策、走是上計」とあり、宋の武将・檀道済の多くの計略を踏まえて「逃げるのが上策」と説いた表現がもと。後に明末から清初ごろ(17世紀前後)に兵法書『三十六計』として整理されたとされる。備考
単独の「三十六計」は兵法上の計略全般も指すが、日常では「逃げるに如かず」を省いた形で使われることが多い。単なる臆病ではなく、損害を避ける判断を表す。例文
- 相手の人数が多すぎると分かったので、三十六計とばかりにその場を離れた。
- 議論が感情的になってきたら、三十六計逃げるに如かずで、いったん休憩を入れよう。
- 不利な契約条件を押しつけられそうになり、彼は三十六計を決め込んで交渉を中断した。
- 勝ち目のない勝負にこだわるより、三十六計で退く勇気も必要だ。
- 炎上しそうな話題には深入りせず、三十六計逃げるに如かずという態度を取った。
類義語
- 三十六策
- 三十六計逃げるに如かず
- 逃げるが勝ち
- 退くも兵法
- 戦略的撤退
対義語
- 猪突猛進
- 正面突破
- 徹底抗戦
- 玉砕覚悟