一髪千鈞
読み方
いっぱつ せんきん意味
一本の髪の毛で千鈞もの重さを引くように、非常に危険で、少しのきっかけで破局・失敗・死などに至りかねない切迫した状態をいう。危険が極限まで迫っていること。由来
中国・唐代の文人、韓愈の文章「与孟尚書書」に見える「其の危うきこと一髪の千鈞を引くが如し」に由来するとされる。千鈞は非常に重い重量のたとえで、一本の髪でそれを支える危うさを表す。成立は唐代、9世紀初めごろと考えられるが、日本で定着した正確な時期は不明。備考
「危機一髪」と意味が近いが、より文語的・漢文学的で硬い表現。日常会話より文章語、評論、歴史小説などで用いられやすい。例文
- 崖から滑り落ちそうになった彼は、一髪千鈞のところで友人に助けられた。
- 会社の資金繰りは一髪千鈞の状況で、融資が下りなければ倒産は避けられなかった。
- 試合終了間際の守備は一髪千鈞で、相手のシュートがポストに当たって命拾いした。
- 交渉は一髪千鈞の局面を迎え、ひと言の失言が決裂につながりかねなかった。
- 老朽化した橋を渡るのは一髪千鈞の思いで、全員が息をのんだ。
類義語
- 危機一髪
- 絶体絶命
- 累卵之危
- 風前之灯
- 薄氷を踏む思い
対義語
- 安全無事
- 平穏無事
- 安穏無事
- 安泰