一顰一笑
読み方
いっぴん いっしょう意味
少し眉をひそめることと、少し笑うこと。転じて、人のほんのわずかな表情の変化やしぐさをいう。とくに、女性や魅力ある人物の微妙で美しい表情・身のこなしを表すことが多く、その人のあらゆる表情に心を動かされる意でも使われる。由来
中国古典に由来する表現です。「顰」は眉をひそめることを意味し、古代中国では美女・西施の「顰」の美しさがよく知られていました。「一顰一笑」は、そうした美女のかすかな表情をたたえる漢語表現として成立したものです。正確な初出は諸説ありますが、遅くとも唐代(7〜10世紀)頃までには用例が見られます。備考
「顰」は常用外の難字で、会話より文章語で見かけやすい語です。本来は顔の表情を中心にいい、特に女性や人物の魅力あるしぐさを描く文脈で使われることが多いです。例文
- 彼は彼女の一顰一笑に心を奪われ、仕事も手につかなかった。
- 人気俳優の一顰一笑が、たちまちSNSで話題になる。
- 絵巻物には、姫君の一顰一笑まで繊細に描き込まれている。
- 部下たちは、会議中の社長の一顰一笑から機嫌をうかがっていた。
- 観客は、舞台上の役者の一顰一笑に登場人物の心の揺れを読み取った。
類義語
- 一挙一動
- 一挙手一投足
- 表情
対義語
- 無表情
- 面不改色
- 喜怒不形於色