一顧傾城
読み方
いっこ けいせい意味
絶世の美女のたとえ。ひとたび振り返って見つめるだけで、一つの城や国を傾けるほど人々を惑わせる美しさをいう。主に女性の非常に優れた容姿を、やや古風・文学的に形容する語。由来
中国・前漢の武帝の時代(紀元前2〜前1世紀ごろ)に、李延年が歌った「北方有佳人、絶世而独立。一顧傾人城、再顧傾人国」に由来する。後に『漢書』外戚伝に記録された。「一顧」は一度振り返って見ること、「傾城」は城を傾ける、すなわち国や町を滅ぼすほど人を迷わせる意。備考
日常会話ではまれで、古典的・文語的な響きが強い。美しさを称える語だが、「国を傾けるほど惑わす」という含みがあり、文脈によっては女性を物語的に理想化する表現になる。例文
- 舞台に現れた彼女は、まさに一顧傾城の美しさで観客を息をのませた。
- その肖像画には、一顧傾城とうたわれた王妃の気品がよく表れている。
- 古典小説では、一顧傾城の美女に心を奪われた君主が政を忘れる場面が描かれる。
- 彼女の美貌を一顧傾城などと表現すると、少し大げさで古風に聞こえるかもしれない。
- 新作映画の主演女優は、宣伝文句で一顧傾城のヒロインと紹介された。
類義語
- 傾国傾城
- 傾城傾国
- 絶世佳人
- 国色天香
- 沈魚落雁
- 閉月羞花