一言芳恩
読み方
いちごん ほうおん意味
たった一言、親切な言葉をかけてもらっただけでも、その恩を大切に思い、忘れずに感謝すること。小さな助言・励まし・紹介などにも深い恩義を感じる態度をいう。由来
「一言」はひとこと、「芳恩」は他人から受けた恩や厚意を敬っていう語。わずかな言葉にも恩を見いだすという意味で作られた漢語的表現で、特定の中国古典に基づく故事成語ではないとされる。成立時期は不詳で、少なくとも近現代の四字熟語辞典類で用例が見られる。備考
日常会話ではかなり硬い表現。感謝状、挨拶文、回想文など改まった文脈に向く。「芳恩」は相手の恩を敬う語で、自分の行為には使いにくい。例文
- 新人時代に先輩がかけてくれた励ましは、私にとって一言芳恩であり、今も忘れられない。
- 恩師の短い助言が進路を決めるきっかけとなり、彼は一言芳恩の思いで毎年手紙を送っている。
- 困っていたときに紹介の一言を添えてくれた友人には、一言芳恩として深く感謝している。
- 社長の何気ない「君ならできる」という言葉を、彼女は一言芳恩として胸に刻んだ。
- 一言芳恩を忘れず、今度は自分が後輩に温かい言葉をかけられる人になりたい。
類義語
- 一飯千金
- 一宿一飯
- 知恩報恩
- 感恩戴徳
- 報恩謝徳
対義語
- 恩知らず
- 忘恩負義
- 知恩報恩の反対
- 背恩忘義