一罰百戒
読み方
いちばつ ひゃっかい意味
一人を厳しく罰し、その例を示すことで多くの人への警告・戒めにすること。転じて、見せしめのように少数者を処分し、集団全体の規律維持や再発防止を図るやり方をいう。由来
中国古典に基づく漢語成句で、「一人を罰して百人を戒める」という統治・軍律上の考えを凝縮した表現。正確な初出は定説がなく不詳だが、少なくとも戦国〜漢代(紀元前3世紀ごろ〜紀元1世紀ごろ)の法家思想や史書に近い発想が見られる。日本へは漢籍受容を通じて伝わり、四字熟語として定着した。備考
法律・組織運営・教育・軍隊など、規律維持の文脈で使われる。現代では中立的というより、「見せしめ」「過度に厳しい処分」という批判的な含みを帯びることが多い。例文
- 会社は情報漏えいを防ぐため、規程違反者を一罰百戒の方針で処分した。
- あの厳罰は再発防止というより、一罰百戒の見せしめに近かった。
- 江戸時代の統治では、ときに一罰百戒的な取り締まりが行われた。
- 教育の現場で一罰百戒に頼る指導は、かえって反発を招くことがある。
- 彼はその処分を、公平な判断ではなく組織の一罰百戒だと受け止めた。
類義語
- 懲一戒百
- 殺一警百
- 見せしめ
対義語
- 一賞百勧