一毫千里
読み方
いちごう せんり意味
ごくわずかな違いや誤りが、後には非常に大きな差や重大な結果を生むこと。物事の初めの小さなずれを軽視してはならない、という戒めとして用いられる。由来
「一毫」は一本の細い毛ほどのごく小さい量、「千里」は非常に遠い距離を表す。中国古典の『礼記』経解篇に見える「差若毫釐、繆以千里」(わずかな差が千里もの誤りになる)に基づく表現とされる。成立年代は戦国末期から前漢期ごろ(紀元前3〜前1世紀ごろ)と考えられる。備考
日常会話より文章語・教訓的表現で使われる。小さな差を軽視しない戒めとして、学問・仕事・設計・判断などの文脈に向く。例文
- 設計図の数値を一桁読み違えただけで、完成品は使い物にならなかった。まさに一毫千里である。
- 研究では、最初の仮説の立て方を誤ると一毫千里の結果になりかねない。
- 新人には、入力ミスの怖さを一毫千里という言葉で説明した。
- 交渉の場では、言い回しのわずかな違いが相手の受け取り方を変える。一毫千里の注意が必要だ。
- 基礎をおろそかにすると、後で一毫千里の差となって実力に表れる。
類義語
- 毫釐千里
- 失之毫釐
- 差之毫釐謬以千里
- 一念三千
対義語
- 大同小異
- 寸分違わず