一旦緩急
読み方
いったん かんきゅう意味
ひとたび重大な事変や非常事態が起こること、またその場合をいう語。特に、国家・組織・共同体などに危急の事態が生じた際を指し、「一旦緩急あれば」の形で「万一のことがあれば」という意味で用いられる。由来
「一旦」は「ひとたび」、「緩急」は本来「ゆるやかなことと急なこと」、転じて「平時と非常時」「危急」を表す漢語。漢籍由来の漢文訓読調の表現だが、成立年は不詳。日本では1890年(明治23年)の教育勅語の一節「一旦緩急アレハ」により広く知られるようになった。備考
文語的で硬い表現。現代では「非常時」「有事」のほうが一般的。教育勅語の文脈で知られるため、政治的・歴史的な響きを伴う場合がある。例文
- 一旦緩急あれば、地域の住民同士が助け合える体制を整えておきたい。
- この会社では、一旦緩急の際に備えて緊急連絡網を毎年更新している。
- 一旦緩急あれば直ちに避難所を開設できるよう、自治体は訓練を重ねている。
- 彼は一旦緩急の時こそ指導者の真価が問われると語った。
- 一旦緩急に備えることは、防災だけでなく日々の危機管理にもつながる。
類義語
- 有事
- 非常時
- 緊急事態
- 万一の場合
- 危急存亡
- 一朝有事
対義語
- 平時
- 無事
- 太平無事
- 平穏無事