一日之長
読み方
いちじつ の ちょう意味
経験・年齢・知識・技量などが、相手より少しだけ勝っていること。大きな差ではないが、先に始めた分、慣れている分だけ有利である、という意味で使う。由来
中国の古典『論語』「先進篇」にある孔子の言葉「以吾一日長乎爾(吾、一日爾より長ずるを以て)」に由来する。孔子が弟子たちに、自分は少し年長なだけだから遠慮せず話すよう促した文脈で、後に「わずかに経験・力量が上である」の意に転じた。『論語』の成立は戦国時代ごろ、紀元前5〜3世紀ごろとされる。備考
現代では「一日の長」と表記されることが多い。「一日」は「いちじつ」と読むのが慣用で、「一日之長」は漢文調の表記。例文
- この分野では彼のほうが研究歴が長く、私より一日之長がある。
- 新人同士とはいえ、前職で営業を経験している彼には一日之長がある。
- 将棋では兄に勝てない。やはり十年続けているだけあって一日之長がある。
- 同じ資格を持っていても、実務経験の点では先輩に一日之長を認めざるを得ない。
- 最新技術の知識では若手が強いが、交渉の場数では部長に一日之長がある。
類義語
- 一日の長
- 一枚上手
- 経験に勝る
- 優位に立つ
- 先達
対義語
- 一籌を輸する
- 一歩譲る
- 後れを取る
- 未熟
- 経験不足