一場春夢
読み方
いちじょう の しゅんむ意味
人生の栄華や成功、華やかな出来事などが、春の夜に見る短い夢のようにはかなく消えてしまうこと。また、過ぎ去ってみればすべてが夢だったように感じられること。世の無常や盛者必衰を表すときに使う。由来
中国古典に由来する語で、「春の夢」は短くはかないもののたとえ。遅くとも宋代(10~13世紀)には、栄華や人の世の無常を表す比喩として用いられていたと考えられる。四字熟語「一場春夢」としての厳密な初出ははっきりしないが、日本では漢籍の受容を通じて定着した。備考
文語的・書き言葉寄りの表現。恋愛・成功・権勢など、華やかなものが短く終わる場面で使う。「春」は明るさより、短く美しいものの比喩。例文
- バブル景気の熱狂も、今となっては一場春夢にすぎない。
- 権勢を誇ったその一族の栄華は、わずか数年で一場春夢となった。
- 若いころの激しい恋も、振り返れば一場春夢のように思える。
- 優勝を確実視されたが、初戦敗退で期待は一場春夢に終わった。
- 豪邸も名声も、死の前では結局一場春夢なのかもしれない。
類義語
- 夢幻泡影
- 泡沫夢幻
- 邯鄲之夢
- 南柯之夢
- 栄枯盛衰
対義語
- 常住不変
- 永久不変
- 万古不易