一利一害
読み方
いちり いちがい意味
物事には利益となる面がある一方で、害や不利益となる面もあること。ある方法・制度・選択には、よい点だけでなく悪い点も伴うという意味で、長所短所の両面を踏まえて判断すべきだという文脈で使う。由来
漢語的な構成による成句で、中国古典に見られる「利益があれば害もある」という発想に基づくと考えられる。厳密な初出年・初出文献は不詳だが、日本では漢文訓読や漢語表現の受容が進んだ中世〜近世以降に定着したとみられる。備考
やや硬い漢語的表現で、評論・説明・会議などで使われやすい。日常会話では「一長一短」のほうが自然な場合もある。利益と害の両面を冷静に述べる語。例文
- 新しい制度には業務を効率化する面もあるが、現場の負担が増えるという一利一害がある。
- 便利なキャッシュレス決済にも、使いすぎを招きやすいという一利一害がある。
- 転勤は視野を広げる反面、家族に苦労をかけることもあり、一利一害だと言える。
- この薬はよく効くが副作用もあるので、一利一害を理解したうえで使うべきだ。
- どの政策にも一利一害がある以上、感情だけでなく数字を見て判断する必要がある。
類義語
- 一長一短
- 一得一失
- 利害得失
対義語
- 百利無害