一切衆生
読み方
いっさい しゅじょう意味
仏教で、この世のあらゆる命あるものすべてを指す語。人間だけでなく、動物なども含む「生きとし生けるもの全部」という意味で、仏や菩薩が慈悲を向け、救済の対象とする存在全体をいう。由来
仏教語。「一切」は“すべて”、“衆生」は“多くの生きもの・迷いの中にある命あるもの”の意。もとはインド仏教の概念で、漢訳仏典の中で中国において2~5世紀ごろに定着した表現とされる。日本では仏教伝来後、飛鳥~奈良時代(6~8世紀ごろ)に広まった。備考
仏教色の強い語で、日常会話ではあまり使われない。法話、経典解説、文学・思想の文脈で用いられることが多く、人間だけでなく動物なども含む点が重要。例文
- 仏教では、一切衆生には仏性が備わっていると説く。
- 僧は一切衆生の救済を願って毎朝読経している。
- この絵巻には、一切衆生を慈しむ菩薩の姿が描かれている。
- 彼は一切衆生への思いやりを、日々の行いで示そうとしている。
- 法話で住職は、『一切衆生を分け隔てなく大切にしなさい』と語った。
類義語
- 一切有情
- 有情
- 生きとし生けるもの
対義語
- 非情