鼠壁を忘る壁鼠を忘れず
読み方
ねずみ かべを わする かべ ねずみを わすれず意味
害を加えた側はそのことをすぐ忘れても、害を受けた側は痛みや恨みをいつまでも忘れないという意味。人を傷つけた言動の重さを戒めることわざ。由来
具体的な初出や成立年は不詳。鼠が壁をかじったことを忘れても、かじられた壁には跡が残る、という擬人化されたたとえから生まれた口承のことわざとされる。成立時期は不明。備考
文語調で古風な表現。日常会話では意味を補って使うと伝わりやすい。加害と被害の記憶の差を戒める場面で用いる。例文
- 彼は軽い冗談のつもりだったと言うが、言われた側は今も傷ついている。鼠壁を忘る壁鼠を忘れずだ。
- 昔の失礼を相手が覚えていて驚いたが、鼠壁を忘る壁鼠を忘れずというものだ。
- いじめた本人は忘れていても、被害者の記憶には残る。まさに鼠壁を忘る壁鼠を忘れずである。
- 部下への厳しい一言を忘れていた上司に、私は鼠壁を忘る壁鼠を忘れずという言葉を思い出した。
- 謝ったから終わりだと思い込むのは危険だ。鼠壁を忘る壁鼠を忘れずで、相手の心の傷は簡単には消えない。
類義語
- 打つ者は忘れるが打たれる者は忘れぬ
- 加害者は忘れても被害者は忘れない
- 恨み骨髄に徹す
対義語
- 水に流す
- 根に持たない