鹿を指して馬と為す
読み方
しか を さして うま と なす意味
権力や勢いにものをいわせて、明らかに誤っていることを正しいと言い張り、周囲にもそれを認めさせること。事実をねじ曲げて人を従わせる横暴や、相手の忠誠・服従を試す行為をいう。由来
中国の史書『史記』秦始皇本紀に見える故事に由来する。秦末の紀元前207年ごろ、宦官の趙高が二世皇帝に鹿を献じて「馬です」と言い、臣下が同調するかを試したという話から。『史記』の成立は前漢、紀元前1世紀ごろ。備考
日常会話より文章語・評論向き。権力者の横暴や事実の歪曲を強く批判する表現で、故事成語として扱われることが多い。例文
- 社長が明らかな失敗を「成功だった」と言わせるのは、まさに鹿を指して馬と為すようなものだ。
- 証拠がそろっているのに無罪だと言い張る態度は、鹿を指して馬と為すに等しい。
- 部下たちは反論を恐れ、上司の鹿を指して馬と為す発言に黙ってうなずいた。
- 歴史の事実を都合よく書き換えるのは、鹿を指して馬と為す危険な行為である。
- 権力者が鹿を指して馬と為すようになれば、組織の健全な判断力は失われる。
類義語
- 白を黒と言う
- 黒を白と言いくるめる
- 指鹿為馬
- 無理を通す
- 牽強付会
対義語
- 是々非々
- 非を非とする
- 理をもって判断する
- 正直は一生の宝