鳶に油揚げをさらわれる
読み方
とびにあぶらあげをさらわれる
意味
鳶(とび)に油揚げをひったくられるように、思いがけないところで大切なものを奪われたり、目前の利益や好機を横取りされたりして、呆然とすることのたとえ。油断していたために不意を突かれるニュアンスを含む。
由来
鳶が人家の近くに降りてきて、干してある食べ物(油揚げなど)を素早くさらっていく様子から生まれた言い回し。庶民生活の実感に基づく比喩で、成立年代は特定しにくいが、江戸時代頃からの口語的なたとえとして用いられてきたとされる。
備考
「鳶に油揚げ」だけでも同趣旨。実際の鳶の習性に由来する比喩で、日常会話でも使うが、やや口語的・くだけた響きがある。
例文
- 机に置いた資料を同僚に先に提出されて、鳶に油揚げをさらわれる気分だった。
- 目を離した隙に限定品が売り切れて、鳶に油揚げをさらわれるとはこのことだ。
- 交渉中に別会社に契約を取られ、まさに鳶に油揚げをさらわれた。
- 財布を椅子に置いたまま席を立ち、鳶に油揚げをさらわれるように盗まれてしまった。
- あと一歩で昇進だったのに、横から来た人に決まって鳶に油揚げをさらわれた思いがする。
類義語
- 鳶に油揚げ
- 不意打ちを食う
- 足をすくわれる
- 寝耳に水
対義語
- 備えあれば憂いなし
- 用心に越したことはない