鳴かぬ蛍が身を焦がす
読み方
なかぬ ほたる が み を こがす意味
口に出して騒がない人ほど、内心では激しい恋心や情熱、苦悩を抱いていることがある、というたとえ。静かに見える人の心の中の強い思いを、声を立てずに光る蛍にたとえていう。由来
鳴かずに光を放つ蛍の姿を、黙っていても恋や思いに身を焦がす人に見立てた表現。成立年は不詳だが、近世、特に江戸時代ごろから俗謡・俚諺として広まったとされる。長い形に「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」がある。備考
恋愛の文脈で使われることが多いが、内に秘めた情熱や苦悩にも用いられる。やや古風で文学的な響きがある。例文
- 彼女は何も言わないが、毎日手紙を書いているそうだ。まさに鳴かぬ蛍が身を焦がすだ。
- 普段は冷静な彼ほど、胸の内では強い悔しさを抱えている。鳴かぬ蛍が身を焦がすというものだ。
- あの人は恋の話を一切しないが、長年同じ相手を思い続けているらしい。鳴かぬ蛍が身を焦がすだね。
- 大声で不満を言う人より、黙って耐えている人のほうが深く傷ついていることもある。鳴かぬ蛍が身を焦がすという。
- 彼の静かな努力を見ていると、鳴かぬ蛍が身を焦がすという言葉を思い出す。
類義語
- 鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす
- 胸に秘めた思い
- 秘めた情熱