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鳥の将に死なんとするその鳴くや哀し

読み方

とり の まさに しなん と する その なく や かなし

意味

死を目前にした鳥の鳴き声は哀れに聞こえる、という意味。多くは『人の将に死なんとするや其の言や善し』と対になり、死に際には本心や善良な言葉が表れやすい、また死に近いものには独特の哀れさがあることをいう。

由来

中国古典『論語』泰伯篇の「鳥之将死、其鳴也哀。人之将死、其言也善」に由来する故事成語。『論語』は孔子の没後、弟子たちが戦国時代ごろ、紀元前5〜4世紀頃に編纂したとされる。日本への伝来時期は厳密には不明だが、古代から漢文訓読を通じて知られた。

備考

漢文訓読調の硬い表現で、日常会話ではほとんど使わない。通常は後半の『人の将に死なんとするや其の言や善し』と併せて引用される。

例文

  • 祖父が亡くなる前に皆へ感謝を述べた姿を見て、鳥の将に死なんとするその鳴くや哀し、という言葉を思い出した。
  • 病に伏した恩師の最後の手紙は、鳥の将に死なんとするその鳴くや哀しというように、胸に迫るものがあった。
  • 老いた鳥が弱々しく鳴く声を聞いて、鳥の将に死なんとするその鳴くや哀しとはよく言ったものだと思った。
  • 彼が退任直前に社員を思いやる言葉を残したのは、鳥の将に死なんとするその鳴くや哀しに通じるものがある。
  • 死期を悟ったかのような彼女の穏やかな謝罪に、鳥の将に死なんとするその鳴くや哀しという句の重みを感じた。

類義語

  • 鳥の将に死なんとするや其の鳴くや哀し
  • 人の将に死なんとするや其の言や善し
  • 死に際の言葉は真実を語る

対義語

  • 憎まれっ子世にはばかる

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