鳥なき里の蝙蝠
読み方
とり なきさと の こうもり意味
すぐれた人物や有能な人がいない集団では、ふだんは目立たない者でも相対的に幅をきかせ、いばって重んじられることのたとえ。環境や比較対象によって評価が変わる、という含みもある。由来
中国の古い成句に由来するとされ、日本では中世以降の漢籍受容の中で知られるようになったといわれるが、成立の正確な年・初出は不明。鳥(すぐれた者)がいない里では、鳥に似て飛ぶ蝙蝠が代わりに「鳥面」して目立つ、という比喩から。備考
相対的優位を皮肉る表現で、相手を見下す響きが強い。人物評に使う際は失礼になりやすいので注意。表記は「鳥無き里の蝙蝠」もある。例文
- 実力者が皆いなくなった部署では、鳥なき里の蝙蝠で彼が急に幅をきかせている。
- この町は人材が少ないから、鳥なき里の蝙蝠みたいな商売でも成り立つ。
- 周りが静かだと、鳥なき里の蝙蝠のように声の大きい人が中心になりがちだ。
- 彼の評価は環境次第だよ。鳥なき里の蝙蝠になっているだけかもしれない。
- 本当に優秀な人が来たら、鳥なき里の蝙蝠だったことがすぐ分かる。
類義語
- 盲の垣覗き
- 山中の賊より家中の鬼
- 小人閑居して不善を為す
対義語
- 能ある鷹は爪を隠す
- 鶏口となるも牛後となるなかれ